長谷川代表の経歴をお願いします。

　高校まで広島で育ち、東京の大学に進学するために上京しました。その後、就職活動中でご縁を頂いた広島信用金庫へ就職しサラリーマン生活をしていました。

　父が体調を崩した事をキッカケに父の会社（東洋商事）に入社することが決まり、修行としてダイコク電機株式会社に中途入社。常務として東洋商事に入社し、2012年に代表取締役に就任しました。

なぜ東京の大学へ進学されたのですか？

　礼儀礼節を重んじるあまり、厳し過ぎる父から解放されたくて東京の大学に進学しました。

　幼少期の頃は、電話対応一つにとっても厳しく、何度も外に立たされて練習をさせられていました。今思い返してもかなり厳しい父でした。

　その中、両親が別居したとの連絡を聞きました。父が別居のショックで体を壊してしまってからは父の介護もしていました。東京と広島を行き来する学生生活を送っていました。

就職活動ではなぜ広島信用金庫に入社されたのですか？

　就職活動時に一つだけ決めていたことがあります。
それは父の会社（東洋商事株式会社）と全く取引がない会社を受けるということでした。なぜなら、間接的にも父に干渉されたくなかったからです。
　また、昔から自立したいという気持ちが強かったので当時取引がなく、一番初めに内定を頂いた広島信用金庫に就職しました。

サラリーマン時代はどんな生活をされていたんですか？

　社会人になってからは父と共に過ごしていたので、日中は銀行員。家に帰れば父の介護をする生活でした。完全介護をしていたのでとても大変でした。

　しかし、父もすごく負けず嫌いだったので、リハビリに一生懸命取り組んでいました。
　すると、ベッドから起き上がることが出来なかった状態から、杖を使って1人で歩けるようになるまでになりました。

　その時改めて父の凄さを感じました。

そこからお父様の会社に入るまで、どのような経緯がありましたか？

　就職して3年程経った時に、父の会社の決算書を見る機会がありました。銀行員だったので会社の業績が良いのか悪いのかはすぐに判断できました。
　そこで初めて父に会社の事を聞き、返ってきた言葉は「あまり良い状態ではない。」でした。

　当時、東洋商事には正社員30名、アルバイトを含めると約90名の方々が働いて下さっていました。
　私は、このまま何もすることなくサラリーマンをしていていいのか。うちの会社には約90名の方々が働かれていて、その中にはご結婚されている方や、お子さんがいる方、はたまたご両親を支えていらっしゃる方もいるのではないか。

　本当に自分はこのままでいいのか。

　そこで初めて私から父に「何ができるわけでもないけど、戻ってもいいですか？」と伝えました。
　父は言葉や表情には出さなかったものの、内心すごく嬉しかったと思います。

会社概要

東洋商事株式会社 【PR枠】