会社を継ぐときに不安はありませんでしたか。

　コロナが流行る前は早く代わりたい、絶対自分がやったほうがうまくいくと思っていましたが、コロナの影響で借金も増えてどん底を味わい、社長を引き継ぐのは今ではないと考え直していました。
　しかし疫病が落ち着くのを待っていてもしょうがないので、会社を変えるために腹をくくって自分から代わろうと決意し、コロナ全盛期の頃に父から受け継ぎました。

社長業を継いだばかりの頃と今とでは会社がどのように成長したと思いますか。

　私は会社に入って20年経つのですが、飲食業で新しい店舗を出したことはなく、それまでは既存のお店だけを経営していました。しかし、自分が社長になったときにお店を一つ閉めて、業態を変え、フィットネスジムを始めました。
　新しいことを始めるのはすごく新鮮だったし、会社としてはもちろん、自分の経験にも成長にもなったと思います。

ご自身が成長するために何か挑戦したことはありますか。

　中小企業同友会に入りました。経営者の団体はいろいろあるのですが、どちらかというと慈善事業や社会貢献式のものが多い中で、中小企業同友会は経営者の質を高める、経営者の勉強会という形です。
　入会して十数年経つのですが、入ったばかりの頃は次期後継者という形でしたが、そのころと比べると周囲が経営者ばかりの環境で勉強させてもらうことで大きく成長できたと思います。

　また、周りの経営者の方との交流が増えたので、自分が経営者になったと意識できるようになりました。具体的には毎月例会があり、そこでいろいろな人の話を聞いて、ディスカッションをしたり私自身も発表したりしています。
　そういった経験はもちろん、いろいろな人がいて、様々な会社があるという姿を見ることも勉強になります。

　経営者は孤独で、相談できる人がなかなかいないので、悩みを共有することができるのは自分の成長につながったと思います。
　実はフィットネスジムの経営も、他の経営者の方に背中を押してもらったり助けてもらったりしながら進めていました。

会社概要

株式会社フクダ・グローバル【PR枠】