学生時代にやっておきたかったこと、やっておいてよかったことはありますか。

　学生の頃は親に言われたことに反発しがちだと思います。私自身そうで、経営の勉強をしろと言われていたのですが、あまりしていませんでした。
　今振り返れば、親に言われたように勉強をもう少ししておけば、もっと視野が広がっていたかなと思います。

　やっていてよかったと思うことは、幼稚園保育園教諭の資格とったことです。もともと子どもが好きで、自分で何がしたいか考えたときに選択した道だったのですが、結局女性の社会であるということもあり、男性が続けるのは難しいと判断して、そこから父が代表をしている弊社に入りました。
　しかし、飲食店で小さい子どもが来店した時や、お祭りで子どもが遊ぶためのブースを中小企業同友会で出した時など、子どもの相手をする場面は今でもたくさんあるので、勉強したことや経験が活きたと思う時は多々あります。

　それからコロナが流行しはじめた時期に学校が休校になりましたが、その時に共働きで子どもの面倒を見ることができない親のために学童保育を始め、朝から夕方まで子どもを預かり、勉強させたりお昼ご飯を食べさせたり、一緒に遊んだりしました。こういうことは資格を取ったからこそできたことですね。
　始めた理由は、飲食店をまともに営業できない、他にできることもない、となったときにコロナが治まったときの種をまくしかないと思ったからですが、他にも困っている人がいるのであれば何かしたいという思いもありました。

　そうやって発信していくと、全国ニュースの取材が来たりお客様が来店してくださったときにテレビ見たよと声をかけてくださったり、それから応援や差し入れをしてくれる人もいました。

　つらいばかりで下を向いてばかりではしょうがないと思い、始めたことですが、学生の頃に学んだ経験が活きたと思います。

社長の活力はどこから湧いてくるのですか

　私は三代目なのですが、創業者である祖父のことが好きで、祖父の会社を潰したくないという想いで行動していました。
　それから、ようやく少なくなっていった借金がコロナでまたドンと増えて、それをどうやって返済していくか、どうやったらうまく回るかを考えることも活力につながっていました。あとは家族の存在ですね。

　会社自体も変化のない状態が続いていたのですが、それでずっと右肩上がりでいけばいいけれど、時代の変化に合わせていかなければいけないこともあります。
　業態もそうですが、自分も変わらないといけないし、どうせ変わるのであれば楽しみたいという気持ちもありました。

会社概要

株式会社フクダ・グローバル【PR枠】