なぜ、1人で家庭教師をやっていこうと決断したのか教えてください。

　塾の講師での目標を立てて達成していくことは楽しかったのですが、管理職も経験し、次のステージを検討していました。
　その時に、以前、家庭教師をしていた、生徒から連絡がありました。その生徒は、当時、家庭環境があまりよくなかったのですが、「吉田先生が来てくれることで、なんとかあの辛い時期を乗り越えることができました。」と言ってくれました。
　また、「先生はまだ家庭教師してますか？」と聞いてきて、その言葉がきっかけで、このような生徒の救いになりたいと思い、家庭教師を1人でやろうと決意しました。

独立を始めた最初の頃の気持ちを教えてください。

　初めは、成功するか不安もありました。しかし仮に、うまくいかなくても、どこかで塾講師はできるだろうと楽観的に考え、3年以内にサラリーマンの年収を超えるという目標を立てて頑張りました。

その3年間で一番苦しかったこと・嬉しかったことを教えてください。

　苦しかったことは、2年目に伸び悩み、これでは独立した意味があるのだろうかと、不安になったことです。
　嬉しかったことは、3年目に、保護者からの紹介だけで、予約がいっぱいになったことです。

今、現在のお仕事で大切にしている価値観を教えてください。

　楽しく仕事をすることです。受験は、苦しい思い出になることが多いのですが、ご家族の青春の1ページになるような素敵な経験にしていただきたいと思っています。
　勉強が嫌な思い出にならないよう、細心の注意を払っています。

実際にお仕事をしてる中で印象的だったエピソードを教えてください。

　開業してすぐに担当したお子様ですね。
　元々中学受験したいと言っていたお子様なのですが、小学校5年の頃に野球の兼ね合いで受験をやめることになってしまいました。ところが、小学校6年の11月に突然、「俺、今から受験できますか？」と連絡してきたのです。

　そんな時期から、普通は無理なのですが、野球で培った集中力と、彼のやる気に賭けて、挑戦することにしました。1月初旬に入試だったので、年末も正月も、朝から晩までご指導して、一緒に食事までさせていただきました。
　その甲斐あって、みごと、合格を勝ち取りました。まさに、ご家族の青春に参加させていただきました。

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