人生の分岐点はどこですか

社長　僕はやっぱり、もともと働いていた会社を辞めて牛乳屋を始めた事かな。

専務　私は、娘が小さかったころに「お母さんはお母さんなの会社の奥さんなの」と聞かれた事かなと思います。実際言われてそうだねと思いました。

　当時は何はさておき会社のことを一番にして、娘にいつも「ちょっと待って、ちょっと待って」と言っていましたから、家と会社を離さないといけないなと思いました。
　だからこそ今働いてくれている彼女たちのライフスタイルをサポートしたいと思うのかもしれません。その時が一番の分岐点ですね。

　2人の共有の分岐点は同友会に入った事でしょうか。新卒採用の方法を勉強しようと思って入りました。
　何年かは新卒採用したこともあったのですが、僕らには育てる力がなかったのか上手くいかず、今は中途採用しかしていません。

学生にアドバイスをお願いします

社長　僕は、学生というかこれから働く人、今働いているすべての人に対して、なんで自分が働くのかを明確にして働くべきだと伝えたいです。当社でも働き始めてもらう時にはこれを必ず聞いています。

　学生さんは就活をしているときにはそのあたりをよく考えるのでしっかりしていますが、働き始めると忘れてしまうのか、お金のためだけになりがちだと思います。
　もちろんお金は大事な要素ですが、お金以外の目的も持っていてほしいです。

　たらいの水ってご存知でしょうか。
　丸いたらいの中では自分の方に水をかき集めても水は反対側に流れていきます。全部自分のモノにしようとすればするほど相手に流れていく、一方で相手に与えようと水を押し渡したらこちらに水は流れこんで来ます。

　そういった自分を忘れて相手の事だけを考えることが大事だと思います。それを考えて働いてもらいたいですね。

専務　私は、どこに行っても同じ。かな(笑)

　働いている職場がちょっと違うかなと思ったり、あの人が嫌この人が嫌と思ったりして辞める時は、たいてい自分にもなにか問題があるものだと思います。
　いつでもチャンスはあるので、自分の気持ちを切り替えたらなにか変わるかもしれません

　宝は足元にあります。その場に根を張ってしっかり楽しく働き、ちょっと辛抱して、そこで自分の花を咲かせる。それが大事かなと思います。

インタビュアーより

インタビューを終えて、お二人がお互いの話すことを楽しそうに聞きながらインタビューを受けられている姿を見てお互いを尊重し合いリスペクトしているのだろうなと感じました。
それもこれからも社員の皆さんが働きやすいように環境をより良くしていこうとする姿勢を持ち続けるお二人はかっこよく、自分の為だけではない働き方とはまさにこのことなのだろうなと思いました。

三島律也様、三島昌美様この度はお忙しい中貴重なお時間頂戴致しましてありがとうございました。

貴船　美紅

会社概要

株式会社 広島明治 【PR枠】