やりがいを感じる瞬間は何でしょう？

　お客様の笑顔ですね。カフェを併設してから色々な年代の方が利用してくださるようになりました。
　ジュエリーは二十歳超えてる人が多いですが、インスタを見てくださり、カフェは中学生も来てくれます。

　カフェに入ってきて叫ぶお客さんを見たときは本当に嬉しいです。コロナが少しずつ収束に向かう中で、全国からお客さんが来てくれます。キャリーを持って来られる方とか。ある女の子はバイクで福岡から大阪に向かう途中で当店のためにわざわざ高速を降りてきてくれました。時間を作ってまで当店に来てくれるというのが嬉しいです。

　ジュエリーの方も同じで、数ある店の中でうちを選んで下さっていることがありがたく、やりがいに繋がってます。

様々な事業を展開していく中で大変だったことは何でしょうか？

　一気に従業員が増えたこと、そして今残っている２人以外は1年で全員辞めて入れ替わってしまったことですね。1年間で従業員が3人から20人に増えました。しかし、自分自身に大勢のスタッフを見る器がなかったために、ほぼ皆辞めてしまいました。

　人が辞める環境は、いい環境ではありません。そうさせてしまった自分を責め、一気に自信がなくなりました。

そんな困難をどうやって乗り越えたのでしょうか？

　同じ経営者の方に相談しました。
　人に聞くことは大切ですね。自分が大変と思う出来事でも、違う人が見たら普通だということもあります。

　他人から違う視点をもらったり、困難に対する乗り越え方・アドバイスをいただくことで、１個しかなかった選択肢が３つ４つに増えると、じゃあこれもやってみようという気持ちになって、また動き出せます。

アクティブに活動してこられた伊藤代表の座右の銘は何でしょうか？

　有言実行、というより言わないとできないです。自分に言い聞かせ、言ったことを行動に移していこうという気持ちでやっています。
　それからまずやってみる事ですね。やりたいと思ったことはやります、突拍子もないことでも。「明日は京都に行こう」と決めて本当に京都に行く、とかも普通にあります(笑)。

　失敗にも質があり、ちょっと考えればわかることで失敗すると時間とお金のロスなのでそこは気を付けますが、基本的に行動して失敗を次に生かしたらいいんです。
　行動せずに後悔したくないので、行動することに対する恐怖心はありません。

伊藤代表にとっての宝石とは？

　自分への勲章であり、ご褒美です。だからちょっと手が届かない程度のもを買うのがいいと思っています。
　「今財布にあるお金で買えるものを買おう」ではなく「いいものを買って毎日頑張ろう」もありではないでしょうか？日々の原動力にもなりますし。

　また、宝石は人の縁をつなぐものでもあります。父親が母親に送った婚約指輪を、形を変えて娘に受け継ぐこともできます。思いは形になって残っていく、色々な人の想いをつないでいくのが宝石だと思っています。

このお仕事を通して人々の暮らしにどうかかわっていきたいですか？

　宝石は生活を豊かにしてくれるものなので、無くても別に困りませんが、あれば心が豊かになります。
　キラキラするものを見て怒りは込み上がってこないですよね。穏やかな気持ち、あったかい気持ちになると思います。

　キラキラするものを見て、自分や人の感情がプラスに動くのを見るのが好きなんです。そういう気持ちを人に伝えていきたいです。そして、そういう気持ちを人々に与えられるジュエリーをもっと身近に感じてもらえるようにしていきたいです。

　「宝石屋さんに行こう」は敷居が高いですが、「パフェ食べに行こう」は気軽に行けますよね。
　実はそのためのカフェでもあります。カフェのメニューも全部宝石のネーミングになってて、そこで宝石について知ってもらうきっかけを作っています。そういう部分からジュエリーを身近に感じてもらいたいですね。

会社概要

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