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株式会社晃祐堂 化粧筆工房 土屋代表インタビュー01
なるべくしてなった、まさに「運命」
- 2024/5/13
「筆を通してより良い社会に。誰かの「きっかけ」になる筆作りを。」
株式会社晃祐堂 化粧筆工房
土屋武美 取締役社長
どうして職業として筆作りを選ばれたのですか。
僕の出身は福島県の喜多方市で、筆とは全く関係のない地方で生まれました。どうして今熊野町にいるのかというと、この会社は僕が社長をしていますが、僕の上にいる会長の娘が僕の奥さんなのです。
元々は東京の大学で中国語を勉強してて、北京に1年近く留学した時にそこで出会いました。
日本に帰ってきてからは東京の光ファイバー、ケーブルを作っている上場企業会社に入社したのですが、1年くらい経った時に「そろそろアジアに行こうか」と言われたのです。そのことを奥さんに相談したら「嫌だ」と言われたので行くのをやめて、奥さんの実家がある熊野町に来ました。
なので、自分で選んだ、というよりは運命です。
それで奥さんを迷わず選んだのが凄く素敵ですね。
元々いた会社は大企業でしたが、自分が役に立っているという気持ちはあんまりなかったです。
こんなにお給料貰ってるけど役立っている実感がないな、と悩んでいた頃にその話があったので、ならばと逆に僕がこの広島に来て、自分の力で会社を大きくしたいなと思ったのが始まりですね。
様々な種類の筆を作られていますが、どういった方々をターゲットにしていますか。
弊社の理念が「筆を通して世の中に笑顔と喜びと勇気を与える」なのですが、まず弊社の商品を使って笑顔になってもらう、喜んでもらう、それを使うことによって自信がついたり、使ってみたら書きやすくて凄くいい字が書けたなど、一歩踏み出す勇気やきっかけになればいいなと考えてやっているので、ターゲットというよりは、そのような世界を作りたいという感じですね。
極端な話、弊社は化粧筆のほかに書道筆も作っていますが、それだけではなくて、熊野筆を基にした色んなアイテムを作ってます。
最近では人間向けではなく猫のブラッシング用のブラシを作りました。凄く毛並みが艶々になるんですけど、ブラシはふわふわにできてて、熊野筆の技術を応用してこの猫用のブラシを作っています。弊社の筆を使うことで人間でも猫でも皆幸せになるようなものを作ることを心がけています。
弊社に関わってくれる人皆が幸せになれるように考えているので、会社として特定のターゲットに絞っているわけではなく、商品によって決める感じですね。基本的には自分が欲しいもの、好きなもの、あったらいいなってものを作ってます。
正直、売れるかどうかは運ですが、それでもその想いに触れて共感した人が買ってくださるので、それでいいのです。
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会社概要
代表名:土屋武美
住所:広島県安芸郡熊野町平谷4丁目4-7
TEL:082-3870-9432
HP:https://www.koyudo.co.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100024737951725
事業内容:書道用筆(約3500本)、画筆(約2000本)、化粧筆(約300本)、実用新案(6件)、意匠登録(16件)、商標登録(6件)