INTERVIEW WITH PRESIDENT 公式フェイスブック

有限会社西本屋 代表インタビュー01

家業である有限会社西本屋を継ぐまで

  • 2021/9/22

「恩送りを伝承するため~人との接し方・向き合い方~」
有限会社 西本屋
西本 洋介 代表取締役社長

家業を継がれた経緯を教えてください

 西本屋は祖父が創業した会社で父が先代社長をしていました。

 機械ものに興味が向いていたので、大阪の大学で工学を学び、大学卒業後は自動車メーカーのマツダに就職しました。
 その時は家業を継ぐ気はなかったです。

 マツダには10年勤務していました。ただ10年で周りの環境って変わりますよね。自分のマツダでの立ち位置と会社を経営している父の老化など、色々考えて継ぐことにしました。

何を思って継ぐことを決められたのですか

 父親が頑張ってきた会社を残したいという一心でした。
 子供のころは会社と自宅が一緒の敷地にあって、朝から晩まで父が汗を流して仕事をしている姿を見ていました。

 昔に比べたら会社自体は大きくなっていますが、自分が継がないとこの会社は無くなってしまうと思いました。

継ぐ時どう思っていましたか

 葛藤と迷いを抱えていました。

 マツダでサラリーマンをしていた方が良いのではないか、会社の経営なんて今まで理系畑にいた自分には無縁で何をしたらいいのか分からない、昔からいる社員は顔見知りだったけどそれ以外の社員と親しいわけでもない、ガスの事も分かっていない…
 そんな中に入って、やっていけるのかと不安に感じていました。

社会人の間に苦労したことは何ですか

 マツダは1台の車を作って売るのに設計、製作、営業、販売など5,000人ほどの人がかかわっていると言われています。つまり色んな部署の人と関わるという事です。
 そこの難しい部分は、様々な部署の人の意見を聞きながら自分の部署のやりたい開発を進めていく必要があるという事です。
 例えば、あるプロジェクトを進める時でも、それぞれの人の立場や意見が違う中で終着点をみんなに納得してもらって、みんなで同じ方向に向かってプロジェクトをやりきる事。
 そういう風に持っていけるのが理想ですが、「自分がこうしたい!」という意見の伝え方だと、「それはあなたの意見でしょ」「自分だけの都合では決まらないよ」と、了承を得られませんでした。

 そういった人との関わり方での苦労は西本屋でもありました。
 会社にいると、やりたい事やこれはこうした方が良いのではないかと考えて行動に移そうとして「やろう!」と言って進めても、後ろについてきている人はいない、人の信頼を得て一緒にやっていく事への難しさを感じました。

 西本屋に入って18年が経ち、ようやく信頼してもらえてきたってところかな(笑)

経営を行う上で一番重要視している事は何ですか

 自分は会社というものは続いていかないと意味がないと思っています。
 例えば、この2,3年は儲かるけどその後は全然利益が出ないって会社はダメだと思っています。なぜならそういう会社は従業員やお客さん、取引先から信頼を得られないからです。結果、その会社は世の中の役にも立てません。
 だから会社を継続していく事が一番大事だし、経営者の仕事は会社を安定させる事だと日々考えています。

 この世には色々なリスクが存在します。例えばコロナウイルスの流行は誰も予想していなかった事態だったと思います。
 こういった想定外の事に対して何かしら考えて手を打っていく、これが経営者の仕事だと思います。

この会社の1番の財産は何だと思いますか

 格好良く言うと社員かな。
いくら上の人がいてもいい社員さんがいないと成り立たないので、一番大事な財産だと思います。

 社員さんこそが自分が前社長から引き継いだ財産だと考えています。
 前社長が育ててきた社員さんがいるわけでその方にもずっといてほしいし、新しく来た社員さんにもずっと辞めずにいてほしいと思っています。
 例えば1万、2万人社員がいる会社では1人辞めても大した影響を受けるわけでは無いのだだけど、うちの会社には社員は16人しかいないですから、一人辞めたら周りへの影響が大きいですよね。

 影響だけではなく、単純に辞めてほしくないと思っています。この会社にずっと居たいなと思ってもらえる会社でありたいです。

社員さんにはどういう人になってもらいたいですか

 自分から色々やってみたい事を考えて失敗成功に限らず言ってくる社員さんになってもらいたいです。言ってきてくれたらとてもうれしいです。
 「次何しましょう?」より「これやってみたらどうでしょう?」と、とんちんかんな事でもいいから 言ってきてほしいですね。

会社概要

社名:有限会社 西本屋
代表名:西本 洋介
住所:広島県広島市東区光町一丁目6-10
TEL:082-263-4154
HP:https://www.nishimotoya.co.jp
事業内容:LPガス供給、ガス関連機器販売、住宅設備機器販売、水回りリフォーム、省エネルギー診断

有限会社 西本屋 【PR枠】

『有限会社 西本屋』

「ガスの供給を通じて、豊かで快適な暮らしのお手伝い」をテーマに、ガス器具の販売をはじめ、水まわりのリフォームのご提案や家電製品等、取扱商品を少しづつ増やしています。
お客様の暮らしに寄り添い、住まいのお困りごとを幅広く解決する「縁の下の力持ち」的な存在でありたいと思い、日々の業務を行っております。

HP→https://www.nishimotoya.co.jp



『西本屋は中小企業家同友会に参加しています』

「いかなる状況にあっても安定して発展していける強靭な体質の企業作り」を目指して様々な活動を展開しています。

人、企業、地域が輝く、質の高い経営を目指す、中小企業経営をする仲間がここにいます。

HP→https://www.hiroshima.doyu.jp/

ページ上部へ戻る