西本社長の今後の夢を教えてください

　会社としては現在創業76年で、自分の代で100年いけるかなと思っています。100年で終わっては意味がないのでこれからも続く会社である必要がありますね。
　息子が親からの圧力ではなく、自分から継ぎたいと思うにはどうしたらいいか思案中です。入ってみたいと思う会社にしないといけないと思っています。

　個人の夢は会社以外のところで世の中の役に立ちたいと思っています。
　町内会とか平和活動とか、今は会社が忙しくてそういう事は出来ないけど、そっちの方向に取り組んでみたいです。例えば海外旅行客へのガイドボランティアに興味があります。
　家族と「英語の勉強しようか、今は中国語だろう。」と会話をしたりしています(笑)

学生に向けてアドバイスをお願いします

　学生時代は時間があるけど社会人になると急に時間が無くなります。自分の学生時代は麻雀ばっかりして無駄に過ごしてきました(笑)
　だから今、学生のうちに何か自分が時間をかけてやりたい事をしたらいいと思います。
　どこかに行くだけじゃなくて、例えば本が好きなら「〇〇大全集」などを全部読んだりしてみたらどうでしょうか。

社会人1年目に向けてアドバイスをお願いします

　自分が社会人1年生になった時、仕事はすべてが手探りで上司に指示されてOKをもらうという流れに精一杯になってしまっていました。
　余裕がなくて目の前に出された仕事をこなすことに精一杯で、でも精一杯に取り組んだ仕事も上手くいかない。そんな自分に不甲斐なさを感じていました。

　そんな自分にアドバイスをするのだとしたら、もう少し周りを見てこの仕事は何の為にしているのか、これをこうしたらもっと相手が喜ぶのではないか、と伝えます。
　どんな仕事にも自分の後工程の人がいます。次の人が仕事をしやすくなるようなイメージですかね。
　何を求められているかを考えながら仕事をする事が大事だと思います。

やりたい事が見つからない場合どうしたらいいですか

　自分の好きなものから入っていく事は大事です。でも自分は何が好きなのか？と考えすぎたら頭でっかちになって行動できないと思います。
　だったら、何かとりあえずやってみると良いのではないでしょうか。
　面白くなかったら止めたらいい。その面白くなかった事の中に新たな出会いがあると思っています。

　料理しようと思って料理教室に入ったけど面白くなくて、でも隣の席になった子と出会えた。その子と話していたら面白い事に出会えたりするかもしれません。なにかアクションすることで開けてくる事があると思います。

　それは仕事にも言えると思います。
　会社に入ったらいろんな方面から「あれしといて、これしといて」と言われます。優先順位をつけようにもどれも相手からすれば大事な案件です。
　そういう時はできるものからこなしていく事が重要だと思います。

インタビュアーより

元々は内気な性格であり、社員を引率して先陣を切ろうという一心で肩肘張って悩んでいた西本社長が、皆さんの意見を一人ひとり傾聴してまとめていくスタイルに転換されたことに関心を持ちました。
それを伺った時、私はやりたいことを見つけていくには何をしたらいいか学生なりに悩んでいる最中だったので、西本社長のおっしゃる「とりあえず何かやってみる」というその決断力と行動力を参考にして今後に活かしていきたいです。
また、西本さんの経験談から一人で考え込むのではなく自身の考えを人に伝えて、人と関わる時間を多く設けることで何か次に開けるヒントが見つかるように思ったので、色んな人の意見を聞き自身の意見を言語化できるよう努めようと感じました。

平原 珠里(安田女子大学現代ビジネス学部国際観光ビジネス学科)

私は取材に同行する前までは有限会社西本屋さんを全く知らなかったのですが、取材が進むにつれてガス業界の面白さを知ることができました。
そして最も印象深いのは、継続することの大切さと今ある時間をうまく使うことの大切さをインタビューでおっしゃっていて、自分の大学生活を振り返るきっかけにもなり、残りの学生生活を再考するいい機会になり、とても有意義なインタビューができました。

上田 琴音(安田女子大学現代ビジネス学部国際観光ビジネス学科)

西本社長のインタビューをさせていただいて、西本社長ご自身がインタビュアーの質問内容を理解してから答えておられる印象を受けました。
自分達の質問内容があいまいな時、答える前に「こういう意味で合っている？」と聞いてから答えてくださっている姿をみて真摯に人と向き合われてきた方なのだと思いました。
多くの人と関わりながら人の前に立つ人間はどうあるべきか、試行錯誤しながら日々過ごされてきた西本社長の思いをお聞きすることができて、学生をしている自分の今をどう過ごすかヒントを得ました。
自分自身の殻を破って新たな自分を発見したいと思います。

西本社長、この度はお忙しい中、貴重なお時間を頂戴いたしまして、誠にありがとうございました。

貴船 美紅

会社概要

有限会社 西本屋 【PR枠】