「理念」を創ろうと考えられたキッカケは何ですか？

　たくさん本を読んでいる中で、理念がある会社は業績も良いという事を学びました。
　その時偶然、ある経営者の方が、講演をするとの情報を聞きました。その講演のテーマが経営理念に関する内容でした。その方が、同級生の叔父さんだった事もあり、身近に感じて講演を受けたのがキッカケでした。

　その講演で、改めて理念の大切さを認識し、TAPを立ち上げました。

理念をつくられた後は、どんなことを意識して経営されていたのですか？

　理念に合わせた目標設定をすることを意識していました。現在でも半期ごとに社員総会をするのですが、そこでバリュー賞など表彰するようにしています。アルバイトMVPや社員MVPを取られた方にも、賞与や3日間の有給休暇でペア旅行などもプレゼントしています。

　私はよく、目先の利益を求めるのではなく結果は後からついてくるものだから、その手前の事を常に意識することが大切だという事を伝えています。
　人間、本当は楽をしたい生き物です。しかし、結局愚直に、真面目に取り組む方がお金も信頼も一番貯まって、達成感もある。それが人生を幸せにすることだと思います。

長谷川代表は何の為に働かれていますか？

　極論、自分の為です。しかし、「俺の為にみんな一緒に働いて！」という人には、誰もついてこないと思います。最後は自分が幸せになりたいと考えていますが、「幸せ」とは一番最後に自分に回ってくると思っています。
　まずは、働いてくださっている社員さんやアルバイトの方々がハッピーじゃないと私は心から幸せにはなれないです。そのもっと手前には、ご家族や子供、恋人もいると思います。その方々も幸せでないと、自分自身が本当の幸せにはなれないと思います。

　私たちは、お客様満足も重視していますが、その前に社員満足をより重視しています。
　時に「どちらの方が大切ですか？」と聞かれる時があります。その時は、あえて「社員満足の方が優先順位は高い。」と表現しています。なぜなら、そこで働いているスタッフや社員の方がそれぞれ幸せな気持ちで働いていないと、お客様にも「ココロオドル」場所や気持ちを提供できないと思っているからです。
　社員満足があるからこそ、結果としてお客様にも「満足」や「感動」を提供できると思っています。

もちろん両方重視する事ですが、順序が大切なのですね。

本当にそうだと考えています。
柏木さんは、お客様満足とお客様感動の違いは何だと思いますか？

満足と感動の違いですか。。。
お客様の周囲の人を巻き込んでいけるかどうかの違い。だと思います。

　なるほど。間違ってはないかもしれないですね。

　私が会社でよく言っていることは、お客様満足は『お客様の期待を満たすこと』、お客様感動は『お客様の期待を超えたサービスを提供すること』と表現しています。

　事例で言うと、ホームページの代表挨拶にも記載している、手話の話があります。

-代表挨拶より引用-
“耳の不自由なお客様が来店された際、当社のスタッフが、そのお客様に対して手話で「いっらしゃいませ」「こんにちは」と挨拶したのです。お客様は、来店したばかりだというのに、遊技もせず帰宅してしまいました。数時間後・・・
耳の不自由なお客様が、再度来店されてきました。すると、そのお客様は真っ先にスタッフＡさんに駆け寄り、一冊の本をプレゼントして下さいました。それは、「手話の本」でした。お客様は、スタッフAさんの温かい心に熱く感動して下さったのだと思います。”

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