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【特別企画】IWP広島 徳本剛一&IWP愛媛 石原新也 代表者対談 後編
- 2020/2/29
約半年前に徳本代表から一通のメールを頂き、何度かお会いするたびに、徳本代表のひたむきな情熱に心を動かされ、広島でのINTERVIEW WITH PRESIDENT(以下、IWP)の開設ならびに運営をお願いすることになりました。
この春、社会貢献に意欲を燃やす経営者さんが誕生したことを嬉しく思います。
株式会社ビオトープ 代表取締役 石原新也
IWPにおける学生との関わり方
徳本代表と広島の大学生との化学反応に期待
石原 広島の学生さんとどのような形で関わり合っていくのでしょうか?
徳本 学生さんのニーズによって出口は様々だと思いますが、ただ一つ言えることは、私が専門学校だったというのもありますが、いわゆる就活対策については一通りの礼儀やマナーくらいで、あまり深く学んだ憶えがありません。
IWP愛媛に参加している学生さんが学んだことの30%くらいではないでしょうか。
見えない70%の中には、例えば経営者へのアポイントの取り方、丁寧なメールの書き方など、就活だけでなく社会人となってからも使えるテンプレートが含まれていて、そこにこそIWPの学びの本質があるのだと思います。
学生さんの時間を割いてIWPで活動してもらうからには、通り一遍の授業では知り得ないことを実社会の経験者としてお伝えすること、学生さんがどのような出口を選ぶにせよ進んだ先で恥ずかしい思いをさせないことが最低限の責務だと考えます。
経営者インタビューだけではないIWPの本質
徳本 インタビュー以外でも学生から相談を受けることもあるのでしょうか?
石原 はい。学生が社会に出たときにミスマッチなどで困ることがないように、正しい情報を与えて判断する力をつけてもらうのが私たちの役目です。
学生が「何処そこの企業に興味がある」「東京で働きたい」などと言えば、ちゃんと目指すところに近付けるようにアドバイスしています。
しかし仮に待遇の良い企業に興味があったとしても、500万円の奨学金を抱えては豊かな社会人生活ができるとは思えないので、それならば奨学金の負担を減らせる別の選択肢も提示しています。
また、中には「テレビ局のアナウンサーになりたい」「私は東京のこの企業に行きます」などなりたい職業や入りたい企業を名指しする学生もいます。
ある学生には、行きたい企業が海外インターンシップを募集していたので、その提出書類の書き方や面接の受け方にアドバイスをしました。彼はその企業に選ばれて海外インターンシップで1年間セブ島に行き、帰国後はそのまま入社しました。
就職に限らず、海外インターンシップや留学などの進路を希望しているのであれば、それに向けたアドバイスもできる範囲でしています。
IWPは確かに学生による経営者インタビューの企画ではありますが、目的としては若者の育成なので、インタビュー以外でも進路相談や就活アドバイスなど、目的に添うことなら何でもします。
我々が望むのは学生の成長ですから、学生の意思を尊重して極力口を挟まないようにしています。しかし現実の厳しさを見せることも必要なので、アドバイスの内容が厳しくなることもあります。
君の夢は「ドラえもん」だ
徳本 先ほど「アドバイスが厳しくなることもある」とおっしゃいましたが、例えばどのような内容のことを言っているのでしょうか?
石原 学生さんと話してよく出てくるのが、「私は何かを作り上げてみたい」という憧れです。
実際、学生の何かを作り上げてみたい、新しいことをしたいという気持ちは経営者である私自身にもわかります。
自分たちで作り上げる過程は面白いですし、成功した時のことを想像するとワクワクします。
しかし現実的には、資金調達、場所の確保、人材の確保などなど、企画者自らが収益を上げるために必要なことを全くわかっていないので、到底企画と言えないような代物ばかりが出てきます。
私はよく「ドラえもんみたいな感じだ」と言っていますね。
大抵の場合、企画者の下には、企画者本人以上に能力の高い人は集まりません。だからこそ、企画をしたいのであれば、本人が学び成長し続けないといけないのです。
学生さんがよく、「一から企画をして学生団体を作りました」と言っていますが、そこにかかっている人件費などはボランティアであり、やはり仲間と一緒に好きなこと・楽しいことをするということに重きを置いているのでしょう。
ところが社会に出ると企画なんて実績や結果を残せていない者にさせてくれるはずはありません。新入社員は誰もが企画なんてできる能力がないと思い知らされるほどの厳しさを目の当たりにします。
徳本 学生さんの企画を厳しく評価した上で、IWPのインターンシップとして活動してもらい、社会の現実、ビジネスの現場のことを学んでもらうことで、学生さんの貴重な経験に繋がりますね。
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