独立したきっかけを教えてください。

　独立したきっかけは、社内の独立基準を満たしたからです。
　また、自分自身の力で事業を起こして、チャレンジしてみたいという気持ちもありました。

独立初期はどのようなことに苦労されましたか？

　組織づくりに苦労しました。

　経営者になるということは、文字通り会社を経営するということです。
　 「オフィスをどこに構えるのか」「コピー機はどうするのか」「内部管理を誰に任せるのか」といった「会社内部」のことを、自分で一から決めなければなりません。
　以前のように営業だけに集中するわけにはいかないんです。

　ただ外資系生命保険会社から独立した時よりも、研究開発から外資系生命保険会社に転職した時の方が大変でした。

小原様が考える生命保険の難しさを教えてください。

　やはり、「マーケティング」ですね。

　生命保険の契約は大きく分けてマーケティング、コンサルティング、事務フローの順に3つに分かれています。
　私はコンサルティングが得意ですし、事務フォローは経験に基づく部分があるので回数を重ねれば慣れてきます。
　一方でマーケティングは才能の部分が大きいのです。ただ、難しさは人それぞれあると思います。

　それと、金融・経済を取り巻く環境も激変している中で、生命保険に求められることも次第に変化が起こっています。
　この変化に対応することも、難しさでありまた楽しさでもあると考えています。

仕事をする上でこれだけは譲れないという信念がございましたら教えてください。

　「お客様のために」という思いです。

　生命保険業界は、保険会社や営業マンの利益が優先されがちだったように感じます。
　それもわかるのですが、私はお客様の利益を最優先に考えていますし、その結果が自分の利益につながると思っています。

　分かり易く言うと、「自分が良いと思って加入した商品しか提案しない」といった感じです。
　「加入するべき理由を事細かに説明できるかどうか」が最も自分に正直になれる方法だと思っています。

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