社長になられて会社の中で新たに何か取り入れたことはありますか？

　特に変える必要はないのかもしれません。
　前社長（オーナー）も毎日出社されているので、あまり社長になったという感覚になりにくいのかもしれないですね。しかも事務所はオーナーの自宅の1階ですから（笑）
　そもそもオーナーと考え方が根本的には同じだと思っていますが、それでもお互いに気を遣いながら仕事をしています。

　ひとつ例を挙げると、始業終業時間や行動についてです。
　例えば社員が「ちょっと出てきます」といった時にも、深く詮索することはしません。
　社員みんなに目が届く中小企業ならではだと思います。社員が大勢いるのなら必要かもしれませんけどね。

　嫌じゃないですか？何もかも管理されている感覚って。
　自分が嫌なことを社員に押し付ける気はありません。しかも社員たちはしっかりしていて、経営者側が管理しなくても自分達で頑張ってくれるのでありがたいです。

社員さんや外部の方と接する時、何か気を付けておられることはありますか？

　社員と接する時、自分ではニュートラルな立場で社員と接していると思っていました。しかし、ある時「社長、月末になると忙しそうだから話しかけるのを遠慮しよう」と社員が言っているのを聞いたことがありました。

　自分はそんなつもりは全くなかったのに、実はそう感じさせていたのだと客観的に感じました。
　これはまずいと思い、社員が声をかけて聞きに来てくれる以上はそちらを優先しようと意識するようになりました。

　また、挨拶が大切だと思っているので、宅配便など会社に出入りされる業者さんには「こんにちは」や「お世話になります」と言うように心がけています。

迫田代表はご自身の会社の経営のほかに広島県中小企業同友会広島東支部東地区の会長もされていますが、他業種の経営者の方と一緒に活動されるうえで苦労された事はありますか？

　あまり苦労することは無い気がします。
　逆に自分が同友会に入ってから「変わったよね。」と言われることはあります。色んな事が新鮮ですからね。

　また、いろいろな人がいますから、どうしても相性があります。
　「あの人はどうも苦手」といえばそれで終わりにはなりますが、経営者として・人として成長できないと思います。
　そういう付き合い方のトレーニングと思えば苦と感じません。

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