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松井印刷株式会社 代表インタビュー01

岡本社長が経営者となるまで

  • 2021/8/23

「何よりも「人を大切にする」経営~すべては想いを持つことから始まった~」
松井印刷株式会社
岡本 寛之 代表取締役社長

会社について教えてください。

 創業64年目の印刷会社です。元々同族会社だったのですが、二代目(三男)の後を身内ではない私が引継ぎ、三代目となりました。少し異色の事業承継です。

 名刺、封筒、チラシなどいわゆる紙媒体と言われる印刷物を中心に扱う総合印刷業をしています。
 最新鋭の機械が普及しているなかで、活版印刷という昔ながらの技術を残しているところが特徴です。活版印刷を使うことで普通の印刷よりもさわり心地などに味が出ます。色味や台紙にもこだわりがあり、デザイナーなどのお客様が多いですね。
 もちろん最新鋭の機械もあります。

活版印刷について詳しく教えていただけますか?

 活版印刷とは、世界三代発明のひとつで、15世紀にヨハネス・グーテンベルグによって発明された歴史的にも古い印刷方法です。
 活字を並べて凸部分にインクをのせて紙に転写するという凸版印刷の一種の方法です。ハンコを朱肉に付けて紙に押すという感覚が一般には分かりやすいと思います。

 弊社では、約60年前の機械を復活させました。その機械で、職人が手間をかけて一枚一枚印刷をします。
 きっと名刺をもらった方は、実筆で書かれた手紙をもらったような温かみを感じてもらえると思います。

どのような経緯で社長を継いだのですか?

 元々は大手の印刷会社に勤めていました。今の会社は、当時外注をお願いしていた繋がりがあり、27歳の時に二代目の社長から一緒に働かないかと持ち掛けられました。

 電子化が進んだ影響で印刷業が不況となり、新しい事業としてカンボジアでカカオ豆の農園を運営し、日本へ輸入するチョコレート事業を始めました。
 二代目の社長がカンボジアに渡ったため、38歳のとき、私が日本で社長となりました。

印刷業に進もうと思ったきっかけはありますか?

 これといった理由はありません。学生結婚をしていたので、就職説明会で知った大手の印刷会社に入ったのが縁です。当時は、職種はどうあれ仕事は生きるための手段であり、家族を養わなければという思いだけでした。

 しかし実際やり出すと、印刷業というよりは営業という仕事が楽しかったです。人とのつながりを持てるという仕事が魅力的でしたね。

今のお仕事の魅力をもっとお聞きしたいです。

 経営は楽しいです。
 語弊があるけどもお金は全てです。お金が無いとやりたいこともできないし、綺麗事だけでは何も守れません。それをいかに社員へ分配してあげられるかが経営の重要責務です。

 それだけに、お金を使うのは人なので、心の向きが正しく持てる人格者を育成できる会社でありたいと思いますね。そうやって『人』が中心の会社をつくっていくことが今は楽しいです。

会社概要

社名:松井印刷株式会社
代表名:岡本 寛之
住所:広島県広島市西区西観音町4-13
TEL:082-232-3255
HP:https://matsui-print.co.jp
事業内容:時代を彩る印刷事業。古き良き風合いを残す印刷事業。 一般印刷・活版印刷・ユニバーサルデザインを活用した、 名刺・封筒・伝票・チラシ・カタログ・パンフレット・ポスターetc

松井印刷株式会社 【PR枠】

『松井印刷株式会社とは』

1958年から半世紀余り。めざましく進歩した印刷技術。でも、プロセスを省く合理化が、モノづくりの心まで省いていたとしたら・・・。
そんな疑問から出発して私たちはある答えに到達しました。たとえ捨てられる運命でも、捨てにくい印刷物をつくろう。省力された技術とともにあるモノづくりの心を大切にしたいと。

HP▶https://matsui-print.co.jp



『オフセット印刷・デジタル印刷部門』

名刺・封筒・チラシ・パンフレット・カタログ・冊子等、ありとあらゆる印刷をワンストップで作成致します。
最新鋭の機械を導入し、そこに65年の歴史に培われた技術力で、お客様の想いを乗せます。



『活版印刷部門』

すでに稀少種となっている印刷方式で、職人が1枚1枚、精魂込めて印刷いたします。デジタルの文字では出せない風合いと、なんともいえない手触りが魅力です。
大きな物が刷れる機械ではないので名刺・はがき・ショップカード等が主な製品になります。ワンランク上の高級志向の方にお勧めです。
広島では数少ない活版工場です。

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