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松井印刷株式会社 代表インタビュー02
困難を乗り越えた先の気づき
- 2021/8/23
「何よりも「人を大切にする」経営~すべては想いを持つことから始まった~」
松井印刷株式会社
岡本 寛之 代表取締役社長
経営者として大変なことはありますか?
売り上げを常に上げていかないと、という想いです。職場の人を守っていかないといけないので。
矛盾しますが、楽しくもあり、社員を雇用し続けることが一番大変です。
一緒に働く人を大切にしているのですね。
そうです。元々印刷部門は縮小する予定で、家族や友人も皆、私が印刷業の社長になることには大反対でした。
そんな反対を押し切って社長になりましたが、それもやっぱり会社の人たちを守りたいという想いだけでした。この人たちと仕事をすることが楽しかった。
効率化のためにすぐ社員をリストラするとか、社員をないがしろにするような考え方は嫌で、そういう経営者になりたくなかったですね。
経営者として何を重視していますか?
弊社は製造業なので、良い人がいて、良い物を作ることで、正当な対価(お金)がついてきます。人、物、金ってよく言いますよね。やはり人が最初であると思っています。
さらにこれからは情報に加え経営者の情熱も必要です。
情報はいくらでもあります。しかし、そこに自分がこうしたい!こういう形にしたい!という想い、情熱がないと良い情報は入ってこないと思います。そういう情報と、それを手に入れる情熱を経営者として重視しています。
情報も玉石混淆なので、正確なジャッジ力(決断力)も重視しています。
経営者になるまでに苦労はありましたか?
今の会社に入社したときです。
流れが何もかもアナログだったのです。電話応対すらきちんと出来ていなかったので、改革するのに苦労しました。変化を嫌う社員からの猛反発もくらって…。
しかも改革の結果、売り上げが上がったのに給料が変わらなかったり、当時の社長と喧嘩したりして、一気に仕事へのやる気をなくしました。腐った時期が3年くらいあります。遊び惚けてました(笑)
やる気のない日々を送っていた33歳のときにある方に出逢いました。人生の師です。そしたらその方から「全部お前が選んだ結果じゃないか。」と言われたのです。
そう言われると、確かにそうだと思いました。全て他人のせいにしていたんです。今までの自分を見直し、やり直そうと思いました。自分の中では一代決心だったと思います。
遊ぶことを一切やめ、まずは3年と期間を区切り、仕事を一生懸命やろうと決意しました。
大手の印刷会社に入った際、人生で転職は二回しかしないと決めていました。すでに一度行使しているので、結果が出ないなら最後の行使をするしかないと、この会社をやめてやろうという覚悟でしたね。
覚悟を決めて3年後の35歳になる年に結構売り上げを立てることができ、その年に役員に誘われたんです。
それまではただ漠然と「結果を出そう」と必死でしたが、自分の中で「結果」は売上でした。でも、役員をやらないかって言われてはじめて、「認められた」と思いました。それこそ自分が求めていた「結果」なのだとわかりました。
ならばこの結果を元に、もう一度頑張ろうって思ったのです。
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会社概要
代表名:岡本 寛之
住所:広島県広島市西区西観音町4-13
TEL:082-232-3255
HP:https://matsui-print.co.jp
事業内容:時代を彩る印刷事業。古き良き風合いを残す印刷事業。 一般印刷・活版印刷・ユニバーサルデザインを活用した、 名刺・封筒・伝票・チラシ・カタログ・パンフレット・ポスターetc
松井印刷株式会社 【PR枠】
『松井印刷株式会社とは』
1958年から半世紀余り。めざましく進歩した印刷技術。でも、プロセスを省く合理化が、モノづくりの心まで省いていたとしたら・・・。
そんな疑問から出発して私たちはある答えに到達しました。たとえ捨てられる運命でも、捨てにくい印刷物をつくろう。省力された技術とともにあるモノづくりの心を大切にしたいと。
『オフセット印刷・デジタル印刷部門』
名刺・封筒・チラシ・パンフレット・カタログ・冊子等、ありとあらゆる印刷をワンストップで作成致します。
最新鋭の機械を導入し、そこに65年の歴史に培われた技術力で、お客様の想いを乗せます。
『活版印刷部門』
すでに稀少種となっている印刷方式で、職人が1枚1枚、精魂込めて印刷いたします。デジタルの文字では出せない風合いと、なんともいえない手触りが魅力です。
大きな物が刷れる機械ではないので名刺・はがき・ショップカード等が主な製品になります。ワンランク上の高級志向の方にお勧めです。
広島では数少ない活版工場です。