- HOME
- 過去を振り返って未来を見据える
株式会社酒商山田 山田代表インタビュー04
過去を振り返って未来を見据える
- 2023/5/26
「「日本酒文化の多様性を守り、発展させる」それが酒商山田の使命」
株式会社 酒商山田
山田淳仁 代表取締役
もし新社会人として今働かれるのなら、勤める会社で何を重視されますか?
やはり働き甲斐でしょうね。働きやすい会社は働き甲斐が伴わない可能性がありますが、働き甲斐のある会社は働きやすい会社となると思います。
実際の会社を選ぶとなると、重要視するのは「自分の好きな事」ですね。自分が好きな事で、まわりの方に喜んでいただける、またそれが社会の課題や問題の解決になるような仕事であれば最高だと思います。
今まで仕事をしてきてこのチームは良いと思えた組織にはどんな特徴がありましたか
ビジョンや目標に対して一丸となって取り組んでいく組織が一番良いと思います。
会社の目標とかビジョンに向かって社員さんの心が一つになり取り組んでいく。それが理想的ですね。我々もそのような組織になるように取り組んでいます。
仕事をしていて辛かった事はありましたか
仕事をしていて辛かった事と聞かれると、正直思い出すことができません。反対に、嬉しいこと、楽しいことは沢山ありました。
人生は道。目的や目標に向かって歩いていると、上り坂があったり、下り坂があったり。途中にはまさか!という坂もあります。
そのまさか!が辛い時、悲しい時、落ち込む時なのかもしれません。でもそれは、自分自身を成長させてくれる時なのだと思います。
今までの人生で後悔したことはありますか
今までの人生で、基本的には後悔した事はありません。強いて挙げるとすれば大学受験の失敗でしょうか?でも希望の大学に行けなかったからこそアメリカの大学に留学しようと思い、そしてその事が今の事業のヒントになっています。
その意味では、受験に失敗したからこそ、今の人生があるのです。
人生は必然。35年前、父が倒れた事で家業に戻ることになりましたが、あと5年倒れるのが遅ければ私はそのまま以前勤めていた会社に残ったかもしれません。父の病気に劇的に効く薬があり、余命幾ばくもないと言われながら18年間持ちこたえました。
父は71歳でこの世を去りましたが、その時私は47歳。父がしていた社会や地域への貢献の仕事で、更に忙しくなった私は、事務所で倒れてしまいました。
救急車で運ばれる中で、過去の人生が走馬灯のように蘇ってきましたが、その時「自分の人生に悔いはない」と思ったのです。幸いこの世に戻ることが出来ましたが、「今一瞬、この時を精一杯生きる」という思いは今も変わりません。
必要とされる酒屋になるというのは今でも山田代表の夢ですか?
「必要とされる酒屋になる」は34年前の私の夢でしたが、今でもそうです。
必要とされる酒屋=会社になること、それは使命だと考えています。日本酒文化の多様性を守り日本に世界に発展させていく事は、お客様や酒造業界、酒販業界だけでなく、地域や日本にとっても必要だと考えています。
これからも弊社のビジョンである「新しい酒屋像への挑戦」のとおり、業界の革新と非常識に挑戦し、新たな日本の酒の価値を生み出したいと思っています。
夢を叶えたい学生にアドバイスをください
若い時には、沢山の夢をもった方がいい。それもできるだけ大きな夢を持った方がいい。人生は自分が願ったようになる。
人生は、夢の多さやその大きさに比例します。その意味では、私は若い時にもっと大きな夢を持っていればよかったと思っています。
夢を実現できる人とそうでない人の違いは?それは、本当に達成したいと思うか思わないか、の小さな違いです。
プロ野球選手やサッカー選手、囲碁や将棋の世界、お医者さんや事業家で夢を実現している人は、本当に夢を達成したいと考えて努力し、夢を達成しています。
人生は一度しかありません。その人生を価値あるものにするために、自分自身がワクワクする夢を持ち、その夢に日付を入れ、前にある現実に全力で取り組んで下さい。
そうすれば夢は必ず叶います。
インタビュアーより
今回のインタビューは、そもそもなぜその人から話を聞きたいのか、聞いて自分がどうしたいのか。インタビューをして、編集している間に忘れてしまいがちな“根底”(=そもそもの理由)を忘れてはならない。と何度も自分に言い聞かせるものとなりました。
その様なインタビューの中で偶然、生活している内に忘れてしまいそうになる日々の生活の“根底”となってくる夢についてのお話が出てきました。
日々夢に向かって生きていても、全ての行動をその目標の為だけの為にできるわけでは無く、回り道しないといけない時もある。でも自分の中にある“根底”が揺らがず、本当に叶えたいと思い、日々行動を続けて入れば必ず夢に到達できる。
お話ししながら昔持っていた夢はすべて叶った。もっと大きい夢を持っていればよかったと笑う山田様の姿は羨ましくもあり、これからの日々の生活で自分のしている事が夢を叶えるには意味のない事だと感じたとしても“根底”にあるものが揺らがなければ遠回りだったとしても夢は叶うのだと勇気づけられた様に感じました。
山田様、この度は貴重なお時間を頂きまして誠に有り難う御座いました。
貴船美紅
山田淳仁 代表取締役 の記事一覧
会社概要
代表名:山田淳仁
住所:広島県広島市南区宇品海岸2丁目10番7号
TEL:082-251-1013
HP:https://sake-japan.jp/
事業内容:日本の酒(日本酒、本格焼酎、日本ワイン)の販売