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松井印刷株式会社 代表インタビュー03
変化の多い世の中に
- 2021/8/23
「何よりも「人を大切にする」経営~すべては想いを持つことから始まった~」
松井印刷株式会社
岡本 寛之 代表取締役社長
印刷業の経営者として、電子化が進む社会に対してどう思いますか?
やはりこれからはネットの時代だと思います。ネットと紙媒体の違いとして、ネットは簡単に修正することができますが、紙媒体は印刷してしまえば修正できない、ミスが許されないのです。
そうすると自分が本当に伝えたいことに向き合うことになる。その緊張感がいいコンテンツを生み出すと思います。
また、時代を否定するわけじゃありませんが、もう一つ印刷の大切さについて思うことがあります。
例えば教科書に落書きしてみたり、使っているうちに破れたり、折れたり、自分のものってすぐ分かるじゃないですか。そういう手に取って感じることのできる味わいというのが印刷でしか表現できないものだと思っています。
もちろん効率化の面では電子化してしまうことは大事だと思いますが、印刷物の持つ古き良き味わいも残していくことが我々の使命だと思っています。
私自身、始めは印刷業の意義よりも一緒に働く人をどうにか豊かにしたいという目の前のことでいっぱいでした。
でも、うちの会社の存在意義ってなんだろうって、このコロナ禍の不況で改めて考え直しましたね。
印刷物って捨てられることがほとんどですから、ゴミばっかり作ってるんじゃないかと落ち込んだときもあります(笑)
コロナの影響は大きかったですか?
大きかったですね。一番落ち込んだのは2020年5月です。その時は寝られず、夜中に一人会社にきて「自分にできることは何だろう?」って想いをA4用紙2枚分くらい書き出しながら考えました。
そしたらやっぱり社員を守ることだったんですよね。誰一人クビにしたくない。だからみんなで乗り越えていこうという想いになりました。
原点回帰ですね。
原点回帰でした。もちろん困難もありましたが、そこでまた一つになれました。松井会長も日本に帰られて、二人で「ピンチはチャンス」を合言葉に行動しました。
事業計画も立て直し、前向きに頑張っているうちに良い機会にも恵まれて、経営も好転しました。すべては人に通じていたと思いますよ。やっぱり人が大事です。
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会社概要
代表名:岡本 寛之
住所:広島県広島市西区西観音町4-13
TEL:082-232-3255
HP:https://matsui-print.co.jp
事業内容:時代を彩る印刷事業。古き良き風合いを残す印刷事業。 一般印刷・活版印刷・ユニバーサルデザインを活用した、 名刺・封筒・伝票・チラシ・カタログ・パンフレット・ポスターetc
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『松井印刷株式会社とは』
1958年から半世紀余り。めざましく進歩した印刷技術。でも、プロセスを省く合理化が、モノづくりの心まで省いていたとしたら・・・。
そんな疑問から出発して私たちはある答えに到達しました。たとえ捨てられる運命でも、捨てにくい印刷物をつくろう。省力された技術とともにあるモノづくりの心を大切にしたいと。
『オフセット印刷・デジタル印刷部門』
名刺・封筒・チラシ・パンフレット・カタログ・冊子等、ありとあらゆる印刷をワンストップで作成致します。
最新鋭の機械を導入し、そこに65年の歴史に培われた技術力で、お客様の想いを乗せます。
『活版印刷部門』
すでに稀少種となっている印刷方式で、職人が1枚1枚、精魂込めて印刷いたします。デジタルの文字では出せない風合いと、なんともいえない手触りが魅力です。
大きな物が刷れる機械ではないので名刺・はがき・ショップカード等が主な製品になります。ワンランク上の高級志向の方にお勧めです。
広島では数少ない活版工場です。